中嶋 裕一

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利用者さんの笑顔、スタッフの元気な姿を目の当たりにし、一緒に働きたいとはちぶせの里へ

結婚を機にこの地域に引っ越しをして来ました。それまでも介護の仕事をして来たので、はちぶせの里をはじめ数件の施設を訪問しました。はちぶせの里は他の施設に比べると建物そのものもが開放的で明るく、人間味を感じる印象を持ち、温かさを感じました。また、利用者さんの笑顔やスタッフの元気な姿を目の当たりにしながら、一緒に働きたいという思いになりました。それから13年目になります。ケアマネジャーの仕事はケアプランを作ることです。ケアプランを中心にして多くの人が関わるので、とても大切な仕事です。そのため、利用者さんやご家族、関わる介護スタッフ、施設の状況など様々なことを踏まえて考えなければならず、責任の重さからストレスを感じ、逃げ出したくなったこともあります。しかし、この施設の仲間の皆さんに相談をして支えてもらいました。様々な事情があるので、それぞれが納得できるプランを提案することは難しいことですが、その分とてもやりがいのある仕事でもあります。ケアマネジャーの仕事は一人だけでは絶対にできない仕事で、多くの人をプラスに巻き込んでいく力が必要です。関わってくれる人の力があってこそ、いいプランニングができると実感しています。

ケアマネジャーは正解のない仕事。利用者や家族からの「さすが」や「安心」で達成感

仕事をする上では、次の3つのことを大切にしています。一つ目は、できるだけ事前情報を得るようにして、利用者さんのこれまでの人生、生活スタイル、個性などから仮説を立てるようにしておきます。二つ目は、初対面の際はできるだけ自分のことをさらけ出し、警戒心を除いてもらえるようなコミュニケーションを心掛けています。三つめは、先入観を持たずにヒアリングし、事前情報から得た情報や仮説と整合性を確認していきます。そういうプロセスを経て、適切なケアプランを立案していくようにしています。その後は、立案したプランが適切であったのかどうか、目標に繋がっているのかどうかをスタッフやご家族と相談しながら、適切なケアをつなげていくようにしています。ケアマネジャーの仕事は正解のない仕事です。だから、「果たしてこれで正解なのだろうか」といつも迷います。そんな時、感謝の気持ちを伝えられたり、利用者さんやご家族の方に「さすが」や「安心」といった表現で専門性を認められた瞬間は、「これでよかったんだな」と達成感を感じることができます。

社会福祉士を目指して、福祉のプロとして、広く地域社会にも役立っていきたい

どんな職業でもあると思いますが、私も他の職業に転職しようと考えた時もありました。でも、これまで自分がやってきたことに対して誇りを感じることができていること、有難いことに自分を必要としてくれる人たちがいるということ、そして、この仕事でさらにチャレンジしたいことがあったので、この仕事に自分が魅力を感じながら過ごせているのだと思います。今後については、社会福祉士の資格取得が大きな目標です。この資格を取ることは大きく仕事の幅が広がると思っています。例えば、講師としてたくさんの人たちに指導の機会を得ることができますし、行政の相談業務なども含めて地域での活動の機会も得ることができるでしょう。決して資格取得がゴールではありませんが、福祉のプロとして、福祉業界以外のいろいろな方々と繋がり、関わっていく機会も増えるでしょう。そうした交流から得た様々な情報や知識、経験を職場に持ち帰り、活かしていきたいと思います。施設内だけの活動だけでなくて、外部に出て広く活動を含めて、はちぶせの里だけでなく、広く地域社会に役立っていきたいというのが次のチャレンジです。

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