谷尾知哉

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上下の隔てなく、意見を聞いてくれ、学びたいことを学ぶことができる成長できる舞台

私はモノを作るのが好きだったので、中学生の頃までは介護は全く興味ありませんでした。進路を考える時に、中学の先生に勧められて高校の福祉科に進学しました。実習を受けているうちに「この仕事は人のためになる!」と思い、とてもカッコいい仕事だと感じました。この施設に見学に来た時、職員と利用者・入居者との距離がとても近く感じ、みんなが笑顔になっている様子を見て、自分もこの職場で働きたいと思いました。入職後に感じたことは、スタッフが共に声を掛け合って助け合う風土があるので、利用者さんとスタッフとのフレンドリーさが生まれるのだと実感しています。また、僕のような若いスタッフの意見に対して上下の隔てなく、まずは意見を聞いてくれて、みんなで議論してくれます。そして、自分が学びたいことを学ぶことができるので、自分の成長できる舞台だと思っています。

利用者さんの笑顔に支えられているということを実感できる日常に日々勇気づけられる自分

私は利用者・入居者の方の笑顔を引き出すことを大切にして仕事をしています。現在、新型コロナウイルスの感染防止対策でご家族の方と面会ができない期間が続いています。そんな中で、ZOOMを使って家族と利用者さんとの面会をしてみました。その瞬間、利用者さんが感激して泣かれました。また、同じ施設内に入居している家族であっても会えない状況です。それもZOOMで会話をする機会を作っています。実際に会えなくても、利用者さんはご家族の顔を見て、お話する機会があることで涙を流すくらい喜ばれ、笑顔が絶えないほど楽しまれている様子を見て、こんな状況でももっと自分たちにできることはないかと考えたくなってしまいます。利用者さんの笑顔が、私の仕事のバロメーターです。たとえ、仕事で辛いことがあっても、利用者・入居者の方が笑っておられると自分も頑張ろうと勇気づけられます。私たちが利用者さんを支えているだけでなく、私たちも利用者さんに支えられているということを実感できる日常がここにはあります。

残りの人生に寄り添い、人生の大先輩達の看取りに関わることができるのが醍醐味

ある入居者さんに私の名前を覚えてもらえたことが最近とても嬉しい出来事でした。実際の関わりの中で、信頼関係を築いていく大切さを改めて感じました。その入居者さんは女性職員でないと入浴介助が難しい方でしたが、「谷尾さんならいいよ、よろしく。」と言って下さり、頼られていると思い嬉しくなりました。この仕事の魅力は、人生の大先輩の最期を看取るお手伝いができることです。介護は医療の現場と異なり、老衰で亡くなることが多く、亡くなられるまでの過程が身近にあります。人生の最期の瞬間に立ち会うだけでなく、その人の死に向かう過程においても関わり、残りの人生に寄り添うことは、場合によってはご家族以上に一緒にいる時間が長いので、その人にとっての意味のある関わりをしていると捉えています。もともと好きなモノづくりも今、施設で棚を作ったりして楽しんでいます。今後はケアマネジャーや社会福祉士の資格を取っていき、いずれは施設長になりたいです。そして自分の好きな車を買えるようになりたいと思います。

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