松﨑夏奈

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スタッフ間の気兼ねないコミュニケーション、入居者のゆったりと過ごしやすい環境が職場の魅力

現在、私は管理栄養士ですが、入職した時は介護職でした。福祉施設でボランティアをしている祖母が大好きな手芸を活かし、楽しんでいる姿に影響を受けて、介護の仕事に就きました。この施設で働きたいと思ったのは、ゆったりとした空間の中で、施設を生活の場として捉え、入居者が過ごしやすい環境づくりをしているところに魅力を感じました。私たちの職場は、職員間の関係がフランクで、気兼ねなくコミュニケーションが取れるので、仕事がとてもやりやすいです。もちろん、上司には権限や責任は当然あるので、お伺いを立てずに勝手気ままに仕事をするということはできませんが、上司に意見を言うことで壁を感じることは全くありません。例えば、施設長が朝、利用者との良い関わりをしていくために施設で掃除機をかけていますが、その姿にいつも親近感を感じていますし、他の上司や先輩とも同様に普段通りに声を掛け合う関係性があることがこの施設で働いてよかったと思えることです。入居者が過ごしやすい環境づくりは、スタッフ間の気兼ねないコミュニケーションが土台になっているような気がします。

入居者にとって馴染みの栄養士になって、制限のない食事を楽しんでもらいたい

私が仕事をする上で、入居者にとって食事が最大の楽しみの一つであることを忘れないようにすることを大切にしています。どうしても栄養管理を意識しますが、少しでも制限のない食事を提供する機会を持つことで入居者のQOLの向上に役立つと考えています。また、その日のその一食だけでも楽しんでもらうことを心掛けています。例えば、人によって好き嫌いがあるので、嫌いなモノがあると代替えを考えるなどの工夫をしています。入居者と直接関わることも大切にしています。状態を把握するだけでなく、入居者の要望を聴ける良い機会になっています。栄養士は、入居者にとって普段見ない人なので、話しやすい関係をつくるために、馴染みのある人になろうと心掛けています。食事の時以外にも、ユニットに行く際は、声を掛けたり、たわいのない話をするようにしています。記録で様子を把握したつもりでも、実際の様子を見るとより実態が把握できます。そういうコミュニケーションを積み重ねながら、食事を楽しみにしてもらえるように考えるのがこの仕事の楽しみになっています。

ゆったりした空間を大切にして、食事を楽しむスパイスをもっと増やしていきたい

普段の食事をあまり食べない方が、食事行事の時にはたくさん食べられたり、「美味しかった」「また作って」という言葉を頂いた時はこの仕事をしてよかったと思う瞬間です。また、私の顔を見ると「あなたになら話せる」と食事に関する相談をしてもらった時は、信頼関係を築けていると実感でき、とても嬉しく思いました。現在、月に一度、栄養士が主体となり食事企画を行っていますが、それにプラスして入居者の方が楽しく参加できる食事(調理)企画を行いたいと思っています食事企画では、にぎり寿司、天ぷらなど揚げたて、できたてを提供することにチャレンジしてみたいと思っています。私は、私たちの施設の良さであるゆったりした空間をこれからも大切にしながらも、新たな仕事にどんどんチャレンジしていきたいと思います。入職して5年目に管理栄養士の資格を取ることができ、それに少し満足してしまっている自分がいるので、もっと知識を深めるために食事や栄養に関する他の資格取得にも意欲的に取り組み、もっと食事を楽しんでもらえるようになりたいと思います。

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