松井真美

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入居者さんに良いと思ったことを意図して関わることができるはちぶせの里での介護の仕事

中学生の頃、病院でのトライあるウィークでの経験によって、人と関わる、人と接する仕事がしたいと思うようになり、介護の道に進むことになりました。専門学校を卒業後、病院で介護スタッフとして働きました。その後、はちぶせの里に転職をしました。病院で働いていた頃に比べると、一言でいえば、病院は治療の場、施設は生活の場という違いを感じています。つまり、医療現場ではできなかったことがここではできるようになりました。例えば、施設では調理をしたり、レクリエーションもよくあります。感謝されることも増え、「私を必要としてくれている」という充実感を感じています。医療現場では看護師が主体となり、その指示の下で働いていましたが、介護現場は自分達が主体になり、自分達の意思で働くことができます。もちろん、それには自分が入居者さんとしっかりと向き合って、様々なことを考え、判断し、実行するという大変さはあります。だから、勉強ももっとしなくてはいけないと思っています。しかし、何よりも入居者さんに対して良いと思ったことを意図して関わることができるので、この施設に就職してよかったと思っています。

声掛けを工夫し、信頼関係を自然と築き、入居者さんへの適切なケアにつなげていきたい

私は、入居者さんと関わる時は、どんな時であっても優しさと思いやりの気持ちを大切にしています。具体的には、入居者さんもそれぞれ個性、価値観、生活のテンポ、接する時間による心境の変化など違いがありますので、その人その人に合わせた、その時々のタイミングに適した声掛けを意識してコミュニケーションを図るようにしています。例えば、私たちがきつい語気で声を掛けると、入居者さんは私たちに声が掛けづらくなり、私たちも入居者さんの状況を正確に理解することが難しくなります。しかし、相手のペースを理解して、それに合わせるなど、声掛けを工夫することでコミュニケーションが難しい場面でも対応しやすくなります。そんな中で、自然と信頼関係を築くことができるので、それが適切なケアにつながっていくのだと思っています。入居者さんが私のケア、対応で温かい穏やかな気持ちになり、「嬉しい、ありがとう」と言って下さる瞬間の言葉や表情をもらえた時、私がこの仕事に惹きつけられる瞬間です。

「お互い様」を大切にする職場風土の中で、私も入居者さんとの強い信頼関係を築きたい

最近行われた納涼祭のことです。コロナ禍でご家族と面会が出来ないで不安に思われている入居者さんに「たこ焼き、美味しかった。いろいろと楽しかったし、嬉しかったで」という言葉を頂いた時、喜んでもらいたいとみんなで力を合わせて準備したイベントを通じて、私たちスタッフの入居者さんへの思いが届いたことを実感し、イベントの意義を自分達でも感じられました。私たちスタッフにとってもひと夏の想い出ができました。私たちの施設では、スタッフ同士が常に「お互い様」という考えを重視して助け合っています。普段においても、仕事をする中で欠員が出ると、所属するチームが違っても自発的にサポートする風土があります。納涼祭のイベントも「お互い様」から生まれた成功のひとつです。先日、認知症実践者研修を終了しました。今後は、ここで学んだことを活かしながら、その人らしい生活ができるようにさらなるケアの質の向上を目指したいです。この研修で学んだ入居者さんと自分との関わり方を実践し、より強い信頼関係を築いていきたいと思います。

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