入居者さんと触れ、会話をし、生活を知ることで、どんどん学びを深めていきたい福祉の仕事
大学卒業後、管理栄養士として病院に就職しました。病院では調理が主たる仕事となったので、もう少し患者さんとの接点を持ち、栄養の知識を活かしたいと思っていました。転職を考えた時に福祉の分野も選択肢として考えました。はちぶせの里に入職してからは、事務所で働いていたのですが、現場と接点を持ちたいという想いからユニット訪問し、入居者さんの話を積極的に聞くようにしました。生活を知ることは食事にも関係してきます。現場に出てみると福祉に関係する言葉や話題など知らないことが多いことに気づき、もっと福祉を勉強したいと思い、勉強し始めました。介護支援専門員(ケアマネジャー)、社会福祉主事任用資格を取得しました。栄養ケアプランを立てるのにケアマネジャーの資格は活かせています。さらに、環境にも興味を持ち始めて、福祉住環境コーディネーターの資格も取得しました。
好きな物を食べている入居者さんの幸せそうな笑顔に、食に関わる仕事に就けてよかったと実感
入居者さんと直接関わると、入居者さんの想いを直接肌で感じることができるので楽しいです。入居者さんの笑顔が見たい、楽しんでもらいたいと思い、イベントなど様々なことを考えて行います。中でも調理企画で毎年秋に行っている芋煮会は大変好評です。入居者さんにもたくさんの種類の野菜を切ってもらうなど、私たちと一緒につくります。出来上がった芋煮により、フロア全体が良い匂いに包まれます。普段、食事を残される入居者さんもその日ばかりは「美味しかった。また食べたい」と仰り、自分達でつくる楽しみ、自分でつくったからこそ味わえる美味しさを楽しんでもらっています。行事を通じて好きな物を食べられている入居者さんの幸せそうな笑顔を見る度に、食に関わる仕事に就けてよかったなと実感しています。また、食事形態を変更することで、食べやすく、飲み込みやすくなり食事摂取量が増えたり、栄養状態が改善されたりすることが見られた時は栄養士としてのやりがいを感じます。
産休明けの『待ってたで!』の言葉が嬉しく、私たちにできることをもっともっと模索していきたい
最近嬉しかったのは、1年以上の産休後に復職した時、「待ってたで!またよろしくお願いします。」と入居者さんから声を掛けてもらえたことです。その背景には、私たちの職場では、子どもを連れて出勤できるので、子どもも入居者さんと接することができ、子どもながらの発見をして楽しんだり、入居者さんも子どもと遊んでくださるので、お互いに良い関係をつくる機会がたくさんあるのも親近感が生まれる土壌があるからだと思います。今後は、「TSUDOIBA元町家」を活用してもっと多くの方々と関わりたいと考えています。コロナ禍前のように、様々なイベントを通じて、地域の皆さんに楽しんでもらい、もっと必要な存在になりたいと思っています。例えば、「TSUDOIBA元町家」を地域の子どもたちも集まれる場にしてはどうかという意見があったので、私は実現したいと考えています。高齢者の方にボランティアとして参加頂き、子ども達に関わってもらい、高齢者と子どもたちが互いに触れ合える機会を創り出すことにチャレンジしてみたいと思います。