田畑 大夢

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「優しい」から始まった介護の道。中学生の時に感じた施設の温かいチームワーク

私が介護の仕事に就いたのは、中学生の時、近所のおばあさんの面会で施設を訪れたのがきっかけでした。職員同士が連携を取り、入居者様の立場になって温かく接する姿を間近で見て、「ここは感じの良い施設だな」と感じたのです。高校卒業時には特に志望する職業はありませんでしたが、周囲から「優しい性格だから向いている」と勧められ、あの時の温かい雰囲気を思い出し、新卒で入職しました。今年で5年目になります。実際に働き始めてからも、面会時に感じた職員同士の協力的な関係性や、入居者様への温かい対応に大きなギャップはありませんでした。この貴重な経験が、私の介護の道への大きな後押しとなりました。

「ありがとう」が原動力。一人ひとりの「今日」に合わせた柔軟なケア

日々のケアで、私が最も大切にしているのは「個別性」です。基本的にはケアプランに則ってケアをしますが、入居者様ご自身のその日の体調や状態を最優先に考え、柔軟に対応するよう心がけています。例えば、寝たきりの方には集団の体操ではなく、お部屋で入居者様に適した体操をするといった対応です。適切な判断をするために、出勤時の挨拶などで表情をよく見て、今日の状態を判断するよう努めています。無理なく、快適に過ごせるケアを目指しています。この仕事の最大のやりがいは、「ありがとう」という感謝の言葉を頂いたときに感じます。介助など、入居者様と関わる全ての場面でいただくその一言は、もちろんお礼を頂くことを目的としているわけではありませんが、私自身も「もっとしっかり頑張ろう」と大きな力をもらっています。

理想は「わが家」のような空間。ケアマネ資格で実現したい未来

私は、入居者様に施設にいるという感覚ではなく「わが家のような感覚」で、無理なく快適に過ごしていただきたいと考えています。職員間でも話し合いを重ねますが、時にはついつい私たちの都合が優先されているのではないかといったことを感じる時もあるので、常に自分のケアを振り返り、入居者様にとってより良いケアのあり方を模索しています。そうした日々のケアに加えて、私たちの施設では高齢者の皆さんと楽しめるイベントや外出企画が多いのですが、この職場での仕事の大きな魅力と思っています。入居者様が心から喜んでくれる姿を見ると、本当に嬉しい気持ちになります。今後は、個別的なケアをさらに適切に実践するためにも、ケアマネジャーの資格取得も視野に入れていきたいと思っています。入居者様お一人お一人を見て、安心で楽しみを持ちながら過ごしていただけるようなケアプランを組めるようになりたいと思います。そのためにも、日々努力を重ねていきたいと思います。

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