栃尾知香

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厨房希望から始まった介護の道。利用者様の「ありがとう」が、24年間の支え

24年前、私はある介護施設の厨房で働こうと考えていました。しかし、厨房は定員がいっぱいで、勧められるままに介護職の道へ進むことになりました。最初はデイサービスでの勤務でしたが、ちょっとしたお手伝いに対しても、利用者様から「ありがとう」と何度も感謝の言葉をいただけることに驚きました。「こんなにありがたい仕事があるんだ」と深く感動し、大変さを感じることもありませんでした。その後、訪問介護を経験しながら介護福祉士の資格を取得し、プロとしての自覚が芽生えました。デイサービスでの入浴介助やレクリエーションを通じて、皆様の困りごとを解決し、笑顔を引き出すことに喜びを感じてきました。「自分自身も楽しみながら、元気に働ける」。そんな介護の魅力に惹かれ続け、気づけば24年という年月が経っていました。

一人ひとりのペースに寄り添うケア。でしゃばりすぎず、その方の「できる」を信じたい

私が介護で最も大切にしているのは、「でしゃばりすぎないこと」です。グループホームで生活を共にする中で、スタッフが先回りして何でもやってしまうのではなく、その方のペースを尊重し、最後までやり遂げるのを見守ることを心がけています。認知症による繰り返しの質問に対しても、辛抱強く丁寧に向き合うことが大切だと考えています。また、その方が昔得意だったことや今できることを見つけ出し、達成感を得られるような生活を支えることも重要です。忙しいとつい急かしてしまうこともありますが、後で「もっと待てばよかった」と反省することは今もあります。利用者様の表情や反応をよく観察し、「今の関わり方は適切だったか」と常に自問自答しています。チーム全体で情報を共有し、誰が対応しても利用者様が戸惑わないよう、同じ方向を向いたケアを追求しています。

学び合い高め合う「はちぶせの里」。医療的ケアの習得と技術の継承に挑戦したい

「はちぶせの里」で働いて良かったと感じるのは、職員同士で教え合い、高め合える環境があることです。私たちの職場では職員が講師となって勉強会を開く仕組みがあり、担当になると自ら深く学ぶ機会となります。この経験が自分自身の成長に大きく繋がっており、非常にやりがいを感じています。これからチャレンジしたいことは、痰の吸引などの医療的ケアです。現在、介護度の高い入居者様もいらっしゃるため、少しでも早く苦しさを軽減してあげられるスキルを身につけたいと考えています。また、私自身が培ってきた経験を活かし、後輩たちへ排泄介助などの技術を伝えていきたいです。一人で対応する場面でも質の高いケアが提供できるようサポートし、利用者様にとってより快適なサービスを実現することが私の目標です。

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