鳥生 詩乃

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産婦人科から介護施設へ、専門性を介護の現場に応用し、成長機会にしていきたい

以前は病院の産婦人科や小児科で勤務していました。多くの出産に立ち会う貴重な瞬間に得る喜びは素晴らしいものでした。ただ、自身も子育てをする事情もあり、はちぶせの里にに転職し、介護施設での仕事が始まりました。介護施設では、病院とは異なる環境に直面し、過去に培った専門知識や医療行為に関するスキルの適用に難しさを感じることがあります。医療と介護の間での専門性の適用を通じて、自らの知識とスキルをより幅広い視点で適応させる方法を学んでいます。それは、看護師としての専門性を発展させてくれていると感じています。病院勤務の頃とは異なる対象者である利用者さんに最適なケアを提供することに日々チャレンジです。はちぶせの里での仕事を通して、看護師としてのアイデンティティを再確認し、自己成長のための機会を見出しているところです。さらに、専門性を介護の現場に応用することで、仕事の達成感に繋げていきたいと思っています。

尊厳と個性を重んじるケアを通じて、介護施設での看護師の役割に挑戦していきたい

私は、利用者さんの生活の質を向上させること、特に、個別のニーズに応えたケアを通じて、それぞれの利用者さんがその人らしい生活を送れるよう支援することを大切にしています。このケアは、日常生活のサポートはもちろんのこと、利用者さんの尊厳を保ち、個々の特性を最大限に尊重することです。利用者さんやその家族と深くコミュニケーションを取り、それぞれの背景やニーズに敏感になることがいかに大切かということを強く意識するように心掛けています。また、介護施設での仕事は、看護師としての専門性を異なる形で発揮するという視点を得られました。それは、医療行為と介護の境界で生じる葛藤や課題に立ち向かい、介護職員と協力しながら質の高いケアの提供を目指すことです。提供するケアの質を向上させるだけでなく、対人スキルに磨きをかける経験にもなっています。そして、高齢者ケアの現場で直面する多くの倫理的な課題に対しても、日々の仕事を通じて倫理的な判断力を養い、利用者さんの尊厳を守っていきたいと思っています。

介護施設での経験を未来への礎にして、自分自身の多様な可能性を見出していきたい

過去の経験を活かし、介護の現場でも看護師としての役割を果たしながら、利用者さんのケアの質を向上させるために努力し続けることそのものが、私の未来に向けたチャレンジだと認識しています。今の職場での経験は、人生のさまざまな段階での看護に必要な理解とスキルを深める機会となっています。そういう意味では、自分自身の価値観や職業観を見つめ直す機会でもあるということかと思います。私自身のキャリアと人生における目的や方向性を再考し、将来的にどのような看護師でありたいか、そのビジョンを明確にするプロセスは私にとってとても大切なことであり、将来に向けて様々な可能性を考える機会です。実際に、今の職場で働く中で新たな興味を発見することが日々あるので、将来の選択肢はより多様な可能性を見出せるようになっていると思っています。看護師としての専門性を拡げたり深めたりするだけでなく、人間理解を深めることで、今後、直面するかもしれない様々な未経験の挑戦に対応するための土台作りになっているような気がします。

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