様々な仕事の経験を経て、「自分が入所したいと思える施設を作りたい！」と再び介護の道へ
私は色々な仕事を経験してきました。小学生の時、認知症になった祖父に何もできなかった思いから福祉業界に入りました。父の勧めもあり、高校を卒業した後、老人ホームに就職しました。その後、トラックを運転して配送の仕事をしたり、美容の仕事をするなど、子どもが3歳になるまでは様々な職業を経験しました。はちぶせの里が開設されることを知り、当時、エステティシャンとして自分の店を持つ夢がありましたが、はちぶせの里でお世話になることにしました。介護支援専門員資格を得て、居宅や施設でホームヘルパーや介護職員として従事し、サービス担当責任者として新規事業所の立ち上げに携わった経験を活かし、新しく開設されるユニット型特別養護老人ホームは当時但馬では2カ所目であり、「自分自身が入所したいと思える施設を作れるように尽力したい！」との思いで立ち上げから関わりたいと熱望しました。それから、かれこれ19年が経ちました。
責任と厳しさから得る自己鍛錬と成長、感謝されることで感じる素直な喜びがこの仕事の魅力
仕事をする上で大切にしていることは、自分が選んだ道であるからこそ全力で取り組む覚悟とその選択の責任を果たすことです。難しいことや厳しい状況があってもそれを逃げることなく受け止め、自分自身が進められる段取りを作り出すことが重要だと考えています。また、どんな時でも相手の立場を理解し、何を求められているのかを都度考えて判断することを「ゴールデンルール」として心掛けています。さらに、知らないことに対しては積極的に学び、新たな知識を得る姿勢も持ち続けています。最後に、時間管理も重視しています。この仕事の魅力は、その厳しさや困難を通じて自身が成長していく過程を実感できる点にあります。これは介護業界に限らないと思いますが、仕事には辛いことや困難な状況も多いと思います。それが自分自身を鍛えていくと考えています。私は介護の仕事でしか味わえない、日々新たな感情が生まれ、自分が成長していることを感じる瞬間は、非常に充実感があります。また、自分の行動が認知され、感謝されることに素直に喜びを感じています。
中国からの技能実習生の成長ぶりに刺激を受け、まずは語学習得から新たにチャレンジしたい
私が仕事をしていて最も嬉しく感じる瞬間は、入居者さんの活力と活動性が向上することを実感したときです。具体的には、自分の支援方法により、入居者さんの会話や笑顔が増え、活気が回復する様子を見ると非常に喜ばしいです。また、自分たちの関与が入居者さんにとって大きな影響を与えていることを実感する瞬間でもあります。そして、入居者さんの元気な姿を家族と一緒に喜ぶ瞬間や、入居者さんの人生の最終章に関与し、家族から感謝の言葉を頂けた時はこの仕事に就いて良かったと心から思います。
当施設には中国からの技能実習生がおり、その人たちの技能習得と日本語の会話や文章表現の成長が素晴らしいです。その成長には感動し、自分も見習わなければならないと感じています。まだまだ、様々なことにチャレンジを続けていきたいと思いますが、まずは、語学学習、具体的には英会話と中国語の習得から始めていきたいと思います。
