西谷あゆみ

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スタッフ間で考え、模索した結果、笑顔が見えた瞬間にとてもやりがいを感じます

はちぶせの里に入職して7年目になります。初めて訪れた時に、働く人たちの姿を見て、「こんな介護職になりたい、ここで働きたい」と思いました。子育て中ですが、職員同士で相談ができたり、それぞれに合った働き方を尊重してくれるので安心して働き続けられています。施設は、今まで暮らしてきた家庭ではない「もう1つの生活の場」です。ここでは、入居者さんが家事など自分でできることをスタッフたちと一緒に行います。また、時間をどのように過ごすかを一緒に考え、自由に「すること」を選択できます。天候や季節に応じて外出したり、私たちが昔からの生活の知恵を教えてもらいながら味噌作り、梅干し漬けなども行っています。「歳を取ったから難しくなったわ」「目が見えなくなったからできないわ」と仰りながらも、隣に座って一緒にいると、熱が入り、話に花が咲き、思い出話から少し若い頃の自分に戻り気持ちも若返っておられるように感じます。入居者さん一人ではできないこともありますが、どのように支えていけるのかをスタッフ同士が考え、一緒に模索した結果、笑顔が見えた瞬間にとてもやりがいを感じます。

それぞれが気付いたことを声に出しやすい環境でのチームケアは「はちぶせの里」最大の強み

はちぶせの里のスタッフは個性的で、世代も異なるので、これまでのキャリアは様々です。前職では、営業職、デパート勤務、障がい者施設勤務などをしている人がおります。他業種から転職して来た人たちの特徴は、入居者のその人自身を見ているように思います。例えば、一人でいると寂しいと感じる入居者さんを見ると、認知症が進んできたことが原因で、少し離れて見守る方が良いと思っていました。しかし、彼らは今が寂しいので傍に居てあげる方がいいという考え方をするように感じます。このように、様々な視点を持つことで自分の仕事の幅が広がり、異なる視点でのアプローチを発想できるので、ますます仕事への深みが増します。また、スタッフ間では、困った時には相談し、一緒に考え解決の糸口を探し答えを見つけます。入居者さんのことであれば、すぐにチームで実践しより良いケアとして繋げられます。1人で悩むのではなくみんなで考えることで負担を分け合い、考え、共に成長していける、それぞれが気付いたことを声に出しやすい環境を背景にしたチームケアは、「はちぶせの里」最大の強みだと思います。

「絵を描きたい、体操したい」と自由に、自らの選択でイキイキと過ごせる取り組みをしていきたい

ドライブに行きたい入居者さんがいましたので誘ってみました。車内で紅葉の景色を「綺麗ね」「いい季節ね」と終始楽しんでおられ、帰った時には「連れて来てもらってよかった」と言ってもらえました。その瞬間を楽しんで頂けたことが良かったと感じています。こういったことも、他のスタッフの協力なしでは実行困難です。どんな時もすぐに協力してもらえる職場だからこそ、その人の笑顔が引き出せたのではないかと思います。この職場だからこそ、様々なことにチャレンジしていきたいです。入居者さんが自分でやりたいことの選択が出来るような取り組みをしていきたいと考えています。現状は「皆さんでしましょう」といった行事が多く、入居者さん自身が自由に選択して生活するということが集団生活の中で難しい場合があります。しかし、絵を描きたい、体操したいと自由に自らの選択でイキイキと過ごして頂けるような場への取り組みを考えてみたいです。つまり、個別にやりたいことを自然にできる環境をサポートしていきたいと考えています。

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