藤野美紀

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先輩たちが真摯に意見を聞いてくれる職場で、一人ひとりに合わせたケアができることが喜び

私は高校時代、たくさんの施設実習に行きました。その中で、はちぶせの里に見学に来た際に入居者の人の笑顔と雰囲気、スタッフの笑顔溢れる様子を見て「私も入居者さんを笑顔にして、自分も笑顔溢れるスタッフになりたい」と思いました。はちぶせの里の魅力は、少人数の入居者を特定のスタッフが担当し、一人ひとりに寄り添ったケアが行える“ユニットケア”なので、自分で考えたケアを通じて信頼関係を築くことができます。また、私たちの職場は、職員の上下関係に関わらず、お互い意見や相談も気軽にできるので、とても働きやすい職場です。経験年数が少ないスタッフでも上司や先輩が意見に耳を傾け、真摯に対応してくれます。当法人は企画が多いので、私も主担当をすることがあります。しかし、自分ひとりではできません。一緒に手伝ってくれる仲間がいるからこそ良いものが作ることができるという経験をして来ました。お互いが助け合い、チームワークが大切であることを学びました。仲間と一緒に企画を実施することで、入居者の方に喜んでもらえることが嬉しく、自信になりました。

入居者さんを知ることで楽しみを提供し、私の言葉で前向きになってもらえるのがやりがい

仕事をする上で大切にしていることはコミュニケーションです。私はコミュニケーションをとることが苦手で、初めは何を話したらいいのかわかりませんでしたが、入居者の方から話しかけて下さり、一気に緊張も解け、話すことが楽しくなりました。入居者さんの中には、人前では話さない人が個々で話すとよく話す人もいます。特に家族のことを聞くと嬉しそうに話し始めてくれる方は多いです。話していくうちに、その方の昔の苦労話や趣味などがわかっていきます。例えば、好きな食べ物がわかれば、ユニット内での調理企画で作って提供したり、裁縫が得意、歌が好きという方には余暇活動の際に取り入れるなど、様々な工夫をして役割を作っていくようにしています。名前は覚えてもらえなくても、顔を見ると「あなたがいてくれるなら嬉しい」、「また明日も来てね」などと声をかけてもらえると信頼関係を実感でき嬉しくなります。また、入居者の方も様々で、私たちの言葉の掛け方次第で入居者の気持ちも変わります。帰宅願望やケアに対して拒否がある方が私の言葉がきっかけで前向きな気持ちになってもらえた時はやりがいを感じます。うまくいかない時は、他の職員がどのように言葉を掛けているのか等も参考にして日々勉強するようにしています。

新しい企画や面会の方を通じてもっと入居者さんがイキイキと生活されるように提案していきたい

今はコロナウイルスの感染予防で、ご家族と会えず寂しい方もおられますが、施設内やユニット内でできる企画を考え、入居者の方の笑顔で楽しんでもらえる生活を送れるよう、日々努力していきます。企画に関しては、クリスマスイベントのように、いつもの食事は食べない入居者さんが、イベントの豪華な食事を美味しそうにしっかり食べられることを目の当たりにしています。私が主担当になった時は、私がしっかり仕切って、イベント時に普段以上に楽しそうにしてもらいたいと考えています。最近では、オンラインを使って家族と会える機会をつくっています。面会後は、入居者さんが、孫と会えた、息子と会ったんだと嬉しそうにしてくれます。オンラインなのでコミュニケーションの頻度が増えています。夫婦の方で奥さんが特養に入居していて、旦那さんが併設のディサービスに来られた時に施設内でオンライン面会する人もいます。新しい面会の形、新しい企画を通じてもっと入居者の皆さんがイキイキと生活されるように提案していきたいです。

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