松田靖則

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スタッフにも安心の場を提供し、その中で自分を客観的にみて成長できる場を作りたい

この法人で働き16年、管理者になり10年が経ちます。管理者になった当時は、自分が何をどのように行っていけばよいのか、業務、ケア、人材育成など様々な仕事の中で、管理者として自分で大丈夫なのか不安感ばかりでした。一施設の管理者の立場ですが、自分には心強い上司もいるので、うまくいかない時も支えてくれていることを実感し、安心して仕事ができています。管理者という立場であるからこそ、広い視野で人との関わりを大切にするようになったと思います。スタッフとは管理者という立場を取り除いて、フレンドリーに接したいと考えるようにしています。管理者ということを相手に感じさせないよう、フランクに接するように心掛けています。例えば、時間を見つけて、現場に行き、メンバーが些細なことを気軽に話ができる環境をつくるように努めています。それは、何でも話をすることで安心してもらい、それを聞いてあげることでスタッフ本人が自分で自分を導いていけるようにすることが大切だと思うからです。できる限りその人の立場や気持ちになり、どうすればよいのか一緒に「考えること」を大切にしています。

福祉の仕事は、相手の記憶に自分が存在できる喜びや何気ない幸せを日々感じることが魅力

福祉の仕事の魅力は、日々、人との関わりがあることです。「ありがとう」と言ってもらえることは自分が役に立っていることを実感できます。認知症の人は、すぐに忘れるという症状がありますが、それでも「ありがとう」と言われるのは嬉しいことです。その瞬間だけであっても、自分がその人の記憶の中にいることができます。私は、その時々の一瞬を楽しんでもらっている姿を見ることができると嬉しいです。ご家族から入居者さんが昔やっていたことを情報収集して、その中から今もできることを見つけて、それをやってもらうようにしています。そんなことをしながら、たわいもない話や冗談を言ったりして関わる時が、私にとってとても楽しい時間です。自分で「人と関わることが好きなんだろうな」と思ってしまいます。私たちの施設では、何事でも時間に束縛されることなく関わりが持てるので、入居者さんが笑顔で、一日一日を大きな体調の変化なく過ごされている様子など、何気ない小さな事を幸せと感じています。

最善を尽くし、自己の成長、スタッフの成長を意識して、地域における存在価値を高めていきたい

介護の仕事は100%の答えがないので、完璧を目指すのではなく、最善を尽くすことが大切だと思っています。私も現場の課題に目を向けて、常にスタッフと一緒に考えるようにしています。スタッフには、些細なことでもいいので、なるべく1日1回は全ての入居者と関わるように伝えています。その関わった様子を全員で共有もしています。そういったそれぞれのスタッフの日々の関わりに刺激を受け、学び、自身の成長につなげながら、仕事に手応えを感じることで、この仕事に楽しみを見つけてほしいと思います。今後は、介護業界の人だけではなく、様々な分野の人と関わりを持ち、自分自身のスキルアップ、キャリアアップに繋げていきたいです。

また、地域の人たちとの関わりについても、コロナが落ち着いたら積極的に関わっていき、スタッフたちと共に、地域における私たちの施設の存在価値を高めていきたいと思っています。

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