前田峰子

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偶然の出会いから始まった介護の道。資格の階段を登り続け、自分を更新する日々

私がこの福祉の世界に足を踏み入れたのは、実は「偶然の産物」でした。末っ子の同級生のお父様に誘われた、1年限定のパートがきっかけです。保育園の隣という条件に惹かれて始めた仕事でしたが、そこで働きながら「何か取れる資格はないか」と調べたことが転機となりました。まずは介護福祉士、次にケアマネジャーと、まるで階段を一段ずつ登るように資格を重ねてきました。大切にしているのは、現状に甘んじないアップデートの精神です。法律も地域も、人の考えも刻々と変化します。同じことをしているだけでは、維持どころか目減りしてしまいます。だからこそ、常に新しい知識を取り入れるメンテナンスが欠かせません。「取れる資格は取っておこう」という、子どもへのアドバイスから始まった好奇心が、今の私を支える大きな原動力となっています。

学びたい意欲を支えてくれる「はちぶせの里」。冷静な視点が支える、確かな支援

「はちぶせの里」の立ち上げの時から、私はここで多くの機会を与えられました。当初、事業所には私一人でしたが、だからこそ地域の方々や他職種の仲間に直接教わり、外の世界で学ぶ大切さを知ることができました。現在の職場で働いて本当によかったと感じるのは、自ら「学びたい」と手を挙げる人を全力でバックアップしてくれる環境があることです。向上心さえあれば、どこまでも成長できるのがこの職場の魅力です。また、仕事ではあえて「冷静な目」を持つことも意識しています。それは冷淡という意味ではなく、客観的な視点のことです。利用者様に感情移入しすぎると、本来の支援の枠を越えて共倒れしてしまうことがあります。迷った時に立ち戻るべき「知識という基本」をここで学べたことは、私にとって大きな財産です。この適切な距離感こそが、長く仕事を続け、質の高いケアを提供するための鍵だと信じています。

地域とつながる「TSUDOIBA元町家」。専門家として、一人の隣人として歩む未来

私たちが暮らす地域は、人間関係がとても密接です。かつて介護者として出会った方と20年を経て利用者様として再会したり、同級生の親御さんを担当したりと、契約関係を越えた「顔の見える繋がり」が仕事の随所にあります。最近では、地域の交流が減りつつあることを危惧し、認知症カフェやピザ教室といった「TSUDOIBA元町家」の企画にも力を入れています。利用者様のご家族が料理の先生になったり、地域の方がチラシを配ってくれたりと、そこには笑顔の連鎖が生まれています。私自身のこれからの挑戦は、ケアマネジャーとしての案件を調整しながら、こうした地域の交流をさらに深めていくことです。いつか自分がサポートされる側になった時、そこが安心して過ごせる場所であるようにと。専門家としての責任と、一人の隣人としての親しみやすさを大切にしながら、これからもこの大好きな地域で歩み続けていきたいと思っています。

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